昔、写真部に所属していたことがあった。写真が好きだったわけではなく、どこかのクラブに所属しないといけないなと考え、一番楽そうだったのが写真部だったんだ。(なんと不純な動機か!)でも一応は部員として頑張ってはいた。それに、実は大きなことに気づかせてくれたのが写真だった。写真というものは、世の中の事象を「枠」を作って切り取るものだよね。ぼんやり眺めているこの世界のものを切り取ることによって、それが素晴らしく美しく見えたり、醜く感じたりするんだ。つまり、写真を撮るということは、ありとあらゆるものの中の美しさを見つけることなんだ。ぼんやりあちこち眺めて美しさを探すんじゃない。目の前の全てのものには美しさが潜んでいる。机の上の鉛筆にも。窓にかかる薄汚れたカーテンにも。パソコンの横の積み上げられた書類の中にも美しさはある。この世界は美しさであふれている。