それをオーディオというのかもしれない。私はもちろん男の子であるから、小さな時から当然メカ好きで、いろいろな機械に触れるのが好きだった。一昔前は、男の趣味としては、車、オーディオ、時計などと言われていたが、現代はオーディオはここには入らないだろうな。自分を顧みれば、当たり前のようにクルマは好きだし、時計は全く興味が無いにしても、オーディオは前述のことも相まって、思い切り取り組んできた。じゃ、クルマに対してもそう取り組んできたかと訊かれれば、そんなことは全くなかった。クルマに対する接し方とオーディオに対する取り組み方で、なぜそんな違いがあるのか、どういうことかと自分でも考えたこともある。クルマについてはまた詳しく書くこともあるだろうが、私はクルマに対しては、言ってみれば非常に寛容である。自分が好きなクルマが古いシトロエンであることも関係してるのかもしれないが、いつもなんだか労わって乗っているような気がする。言い方を変えれば、対話しながら運転しているような気がする。クルマに乗り込み、イグニッションをオンにする。今日は大丈夫か?とシトロエンに尋ねている自分がいる。スターターを回し、妙な音がしないか、エンジンのかかり具合はスムーズか?と耳をそばだてる。むくむくと起き上がり、しばらく様子をみて、やっとギアを入れる。走り出す。なんだか調子が悪く感じれば、すぐに引き返し、エンジンルーム内をチェックする。いったい何のために自動車に乗っているのか自分でも良くわからなくなるが、まあそんなことが趣味であるから許されるのだろうね。周りの私以外の人間にとっては迷惑この上ないとは思うけど。  でもオーディオに対しては全く違ってしまう。あくで私のプライベートなシステムの話だけど。私はオーディオ装置に対しては容赦はしない。不具合などもってのほかで、何があっても粛々と仕事をこなしてもらわなければ困る。さらにオーディオなんていうものを意識させてもらっては困る。